John Mellencamp/ ジョン・メレンキャンプ21世紀もアクティブなアメリカの良心
2004/10/ VOTE FOR CHANGE!に参加!

counter2004年9月2日更新

1951年10月 7日米国インディアナ州 Seymour生まれ

1974年に24歳で夢を抱き故郷である Indiana 州から New York へ、自分が録音したデモ・テープを持って向かい、二年後にJohn Cougarという芸名でデビュー。この芸名はレコード会社のマネージャーが勝手につけたもので、デビューアルバムのジャケットを見て初めて本人が知ったそうです。この名前で派手なデビューキャンペーンを行ないましたが、デビューアルバムは全然売れなかったそうです。 彼はこの名前が気に入らなかったようで、レコード会社を変わり、少し成功の兆しが見えてきた頃から本名を後に追加しJohn Cougar Mellencampと名乗るようになります。(現在はJohn Mellencamp)

1980年代にはアメリカとヨーロッパでヒット曲を連発し、大スターになりました。しかしながら彼の音楽は「Rod StewartBruce Springsteenの中間を行くロック歌手」という評価を受け、常にこれらの歌手と比べられてきたそうですが、80年代後半から90年代にかけて彼の独自性は完全に確立されたと言えるでしょう。

カッティング・ヘッズのジャケット1985年、アフリカ飢餓救済キャンペーン、ライブエイドの影響で有名な歌手が様々なチャリティーコンサートに参加していた時期、彼も地元インディアナ州を中心に「ファーム・エイド」を提唱し、現在まで続けています。

2001年の後半には、あのニューヨークでの同時多発テロ以後に最新アルバムであるCuttin' Heads をリリースし、Paul McCartneyの呼びかけで開催された"The Concert for New York City"でも演奏をしています。

同時多発テロの後にレコーディングされたニューアルバム、"Trouble No More" が2003年6月3日にリリースされました。 ここで特筆すべきことは、9.11同時多発テロ以降の米国に対して自分の主張を歌に託して発表していることです。 タイトルは"To Washington"  ブッシュ政権をその名を挙げずに上手に批判した歌で、ブッシュ大統領が大好きそうなカントリー&ウェスタン調のアレンジで楽しそうに歌っています。 この歌を早くからインターネット上で公開し、地元インディアナ州の保守的な人々から様々な嫌がらせを受けたといいます。

また、このアルバムはトラディッショナルなフォークやブルースの名曲のカバーソングで構成されています。 "To Washington" も既存の曲に新たな詩を付けたものです。 アレンジも当時の録音技術を再現し、当時と同じ機材を使ってスタジオライブに近い形で収録されています。

トラブル・ノー・モアのジャケット
track "Trouble No More"
の収録曲
邦題 (一部) コメント
"Stones in My Passway" 「帰り道に石がある」 ミシシッピー・デルタ・ブルースのロバート・ジョンソンの曲。
"Death Letter" 「死亡通知」 ミシシッピー・デルタ・ブルースのサン・ハウスの曲。
"Johnny Hart" 「ジョニー・ハート」 Woody Guthrie が歌ったアウトロー列伝もの。
"Baltimore Oriole" 「ボルチモアのウグイス」 ホーキー・カーマイケルの曲。1945年の映画「ジョニー・エンジェル」のために書いたといわれる。
"Teardrops Will Fall" 「涙が落ちちゃう」 先行シングルカット! Dicky Do & the Don'ts 1959年のヒット曲。
"Diamond Joe" 「ダイヤモンド・ジョー」 Bob Dylan にも影響を与えたJack Elliot の定番曲に新しい詩を付けて作り直した曲(?)
"The End of the World" 「この世の果てまで」 スキーター・デイヴィス1963年の大ヒット曲。'60年代オールディーズの定番曲。Carpenters のカバーも有名。 このようなフォーク風のアレンジは初めて聞いた!
"Down in the Bottom" 「どん底へ落ちて」 ウィリー・ディクソンの曲。
"Lafayette" 「ラファエッテ」 ルシンダ・ウィリアムス、1980年発表の名曲。
10 "Joliet Bound" 「ジョリエット・バウンド」
11 "John the Revelator" 「啓示者・ヨハネ」 トラディッショナル・ソング。
12 "To Washington" 「ワシントンへ」 トラディッショナル・ソングに現在のアメリカ政府を批判する新しい歌詞を付けたもの。ここをクリックするとダウンロードできます。(できなかったら公式ホームページからどうぞ。)

John Mellencamp & Me

2002年の5月ごろ、とうとうジョンは僕のハートを完全に掴みました。 その頃彼にハマリました。 当時最新の"Cuttin' Heads"がアルバムとしては初めて購入したもので、その後、数枚のアルバムを購入し楽しみました。

はじめはJohn Mellencampは様々な企画物のアルバムの中の一曲として僕に近づいてきました。全てチャリティー絡みのアルバムでした。

Green Peaceの企画アルバムの第二段の2枚組みアルバムで"We Are the People"、この曲はどこかJohn Lennon"Power To The People"に通じるところがあり気に入りました。

Amnesty International のアルバム、Conspiracy of Hope"Pink Houses"、この曲の意味は当時は良く分かりませんでしたが、彼の声に魅力を感じ始めました。甲斐よしひろソウルフラワーユニオン中川敬の声に似ています。

Folkways Recordの遺産を守るために作られたWoody GuthrieLeadbellyのトリビュートアルバムで、Woodyの曲である"Do-Re-Mi"、これはまたビデオもリリースされており、その中でインタビューもあり、エンディングの"This Land Is Your Land"のメドレーではBruce SpringsteenLittle Richardなどの大物を押しのけてトリとして最後の部分を長々とバンドメンバーと一緒に歌っているのです。

他にもクリスマスエイド・シリーズの最初のアルバムで"I Saw Mommy Kissing Santa Clause"があり、これはかなり独自のアレンジでロックしていてとても聞き心地のいい曲でした。

これらの曲がじわじわと僕の彼に対する興味を高めて行き、シングルCDをCDレンタルしたり中古で買ったりもしました。

別に映画の中でも出会いがありました。Danny DeVito主演の教師と軍人学校の落ちこぼれ生徒との心の交流を描いた映画、「勇気あるもの」(原題Renaissance Man)を映画館で見た時に映画の中で"R.O.C.K. in the USA"が上手く使われていて、非常にカッコよかったのを覚えています。

そして極め付けが、"The Concert for New York City"のライブ、"Peaceful World""Pink Houses"でした。前者は最新アルバムの収録曲で、題名とは裏腹に「平和ではないアメリカ」をあぶりだしている曲です。後者は彼の往年の代表曲で以前は歌詞の意味まで考えたことはなかったのですが、よく聞くと人種差別のアメリカを歌い、それでもアメリカにはまだ期待できるものがあると歌っているのです。他の歌手がほとんどアメリカ賛歌のような、「がんばれアメリカ」的な歌を歌っている中で彼の曲目選択は格別なものと思われました。

そのような気持ちを心の片隅に放置したままぶらっと立ち寄った高田馬場の中古レコード屋の老舗、TIME。そこで偶然見つけたのが彼の最新アルバム、Cuttin' Heads。すかさず買ってしまいました。すると、まだありました、面白い曲が。それは"Crazy Island"

ちょっと歌詞を引用させていただきます。

Hey hey America
You're some kind of crazy island
You're a place where dreams can grow
And there's history in your mansions
Good fortune in your plantings
You're well respected we all know
Hey hey America
Let's check your children
And see what they might know

Hey hey America
With your salesmanship and your salaries
And your strip malls a growin'
And your handguns and your heresies
Don't hold no responsibility
In this land of easy millions
...


いかがでしょう? この曲はアメリカを痛烈に皮肉りながらも案外アメリカを称えているのかもしれません。
グレーテストヒッツ
これで彼への興味が昂じ、とうとう彼のベストアルバム、"The Best That I Could Do"を買いました。そして今は"R.O.C.K. in the USA"をはじめとする彼の名曲の数々を大いに満喫しています。きっとこのうちの何曲かは僕のカラオケのレパートリーに加わり、ついでに言えばこのアルバム添付の解説が狙っているとおりに、彼の名盤を一枚、また一枚と揃えていくことでしょう。 

My Favorite Songs

We Are The People
Peaceful World
Crazy Island
R.O.C.K. in the USA
Authority Song
Do-Re-Mi
I Need A Lover

所有CD
アルバム
Trouble No More 2003. 7. 18. 購入
The Best I Could Do 2002. 6.
Cuttin' Heads 2002. 5.
Big Daddy
Whenever We Wanted


シングル
Get A Leg Up

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