Bruce Cockburn / ブルース・コバーン

Bruce Cockburn/ ブルース・コバーン


2007年4月8日更新

プロフィール
カナダを代表するベテランフォーク・ロック・プロテスト・シンガー。 1970年に自分の名前を冠したアルバムでデビュー。 2006年6月に発売された"Life Short Call Now"が通算29枚目のアルバムとなるベテランシンガーソングライター。 "You've Never Seen Everything"

2007年4月8日更新

プロフィール
カナダを代表するベテランフォーク・ロック・プロテスト・シンガー。 1970年に自分の名前を冠したアルバムでデビュー。 2006年6月に発売された"Life Short Call Now"が通算29枚目のアルバムとなります。 "You've Never Seen Everything"以来のボーカル入りアルバムになります。2005年の9月に"Speechless"というギター演奏だけのアルバムを出しました。 ここにはそれまでに発売したアルバムに収録されていたインストゥルメンタル曲を集めて編集したものでした。

デビュー後80年代初めまでは自然の美しさなどを歌っていました。

80年代に入って、ニカラグア紛争地帯を実際に見ながら、また、環境破壊を実際に見ながら、数多くの、とても力強い、政治的な歌をたくさん作って発表し、ステージ上で歌っています。

彼の政治問題をテーマにした曲をいくつか紹介します。
〇ニカラグア紛争については"Nicaragua", "If I Had A Rocket Launcher,"
〇自然破壊を告発する、"If A Tree Falls"
〇アメリカ先住民の心情を歌った、 "Stolen Land"、"Indian Wars"(Jackson Browneが演奏に参加),
〇大国がいいように途上国搾取の道具として使っているIMFを痛烈に批判した、"Call It Democracy"
〇紛争の元にもなっている宗教のしがらみを突いた"Gospel of Bondage"
〇反核メッセージの"Radium Rain"
〇モザンビークの地雷問題を訴える、"The Mines of Mozambique"
〇カンボジアの地雷撤去活動に参加したときのことを歌った"Postcards from Cambodia"

彼は放置・残留地雷問題を解決するための活動にも精力的に取り組んでおり、モザンビークやベトナムにも実際に足を運んで現状を見ています。 また、アパルトヘイトの時代の南アフリカにも訪れています。 (演奏を目的にはせずに)

イラク戦争がフセインの拘束により一応の終結を見ると、2003年末にその現状を見るため、人権擁護団体の代表としてイラクを訪れ、翌年1月22日にカナダへ帰国しました。

2003年に発売のアルバム、"You've Never Seen Everything"では、彼の「911」についての考えが現れていました。 収録曲のは、テロリストのオサマ・ビン・ラディンが考えていることと、ある日テレビで見た、同時多発テロに怒りテロリストたちを罵倒するタレントの言葉の底流に流れる思想が同じだと感じた体験によって生まれた曲です。 そのタレントの発言の要旨は、「国際貿易センタービルが破壊されたのはゲイとレズビアン、そして妊娠中絶した人たちが悪いんだ」というものでした。 (歌詞の意味は今ひとつ良く分かりませんが)
 このアルバム、下の写真のように米国向けとその他の国々向けでジャケットが違うところが興味深いところです。

曲目と歌詞は彼のホームページで公開されていますので、興味ある方は一度ご覧あれ。

2006年発表の"Life Short Call Now"には社会問題をテーマにした歌が多数含まれています。 この中で、8曲目の"This Is Baghdad(ここはバクダッド)"は、アメリカのイラク戦争を痛烈に批判したメッセージソング。 アメリカの失敗は、イラク攻撃によりアメリカが予想していたのと異なる結果になったらどうするのかを考えなかったことだと主張しています。 彼は実際にイラクを訪問し、現実を見て感じたことを歌にしたのです。 4曲目の"Beautiful Creatures(美しき動物たち)"は、人間の開発により絶滅していく動植物たちを哀れむ歌です。
歌詞はこちら

You've Never Seen Everything - Bruce Cockburn / ブルース・コバーン
米国以外盤のジャケット

現在もコンスタントにアルバムを発表してシングルも発表していますが、ヒットチャートを特に意識せず、地道にシンプルなセッティングで世界を股に駆けてライブ活動を行なっています。 彼のギターテクニックは、日本のギター専門誌でも時々紹介されるようです。

Stealing Fire 収録でシングルカットされた"If I Had A Rocket Launcher"はMTVなどで多数取り上げられ紹介されたそうです。

Bruce Cockburn との出会い

私の教師活動二年目、1990年8月に、希望する学生を引き連れてカナダへ短期英語研修へ行きました。 その際、Student Assistantとしてがんばっていた青年に、カナダのBob Dylanのようなプロテストシンガーを紹介してくれといったら、レコードショップへ連れて行ってBruceのアルバム、Stealing Fireを紹介してくれたのです。 当時、CDウォークマンはまだあまり普及していなかったので、カナダ滞在中は学生から借りて一度しか聞きませんでした。 日本に帰ってきた後に本格的に彼の歌の良さを知り、感動しながら聞いていました。 相変わらずカセットに録音してウォークマンで。 彼の声も渋いし、歌詞も政治的でありながら同時に詩的であり素敵です。

その後に新譜が出るたびに買っています。
Bruce Cockburn / ブルース・コバーン



My Favorite Songs

Indian Wars
If I Had A Rocket Launcher
Call It Democracy
If A Tree Falls
Last Night Of The World
My Beat
Put It In Your Heart

所有CDアルバム

You've Never Seen Everything
Anything Anytime Anywhere Singles 1979-2002
Breakfast in New Orleans Dinner in Timbuktu
You Pay Your Money Money And You Take Your Chance (Live)
The Charity of Night
Dart to the Heart
Christmas
Nothing But A Burning Light
Bruce Cockburn Live
Big Circumstance
Stealing Fire


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