My Favorite Singers The Beatlesのリーダー、アメリカで戦った平和を愛するイギリス人活動家シンガー、ロックスター最初の主夫(ハウスハズバンド
John Lennon/ジョン・レノン
John Winston Lennon、1940年10月9日Liverpool生まれ、後にミドルネームを Ono に変更。
日本時間1980年12月8日ニューヨークの自宅、ダコタハウス前でMark Chapmanという男に銃殺される。
2004年12月10日更新 The Beatles のリーダー。 Beatles 後期にはグループ活動に情熱を感じられなくなり実権を実質的に Paul McCartney に譲った形になりました。
ソロデビュー曲となったのはシングル"Give Peace A Chance<平和を我らに>"でしたが、意味のわからない言葉の羅列をラップのように歌い、コーラス部分で「平和にチャンスを与えて」と合唱で繰り返し歌う、一風変わった曲でした。 これはJohnとYokoがアムステルダムのホテルで行なった「ベッドイン」という平和イベントの時にその場で録音されたものでした。
ソロデビューアルバムは"John Lennon & Plastic Ono Band<ジョンの魂>"というシンプルで荒削りなロックアルバムでした。 一曲目には鐘の音を数倍に遅くしたイントロが暗〜い雰囲気を作りその後に心からの叫びで歌う"Mother"で始まり、神についての考えやヨーコに対する愛を歌い、母の死を悲しむ"My Mommy's Dead"で幕を閉じる、母親に恵まれなかったジョンの全てをさらけ出したような一枚になりました。
二枚目のソロアルバムが "Imagine" です。このアルバムのタイトルソングが彼の代表曲で、平和のアンセムとなり、ビルボードでもシングル・アルバム共に上位までいくヒットになりました。この詩は
Yokoの詩をアレンジしたものだといいます。 この中で "How Do You Sleep?" という曲が Paul McCartney を批判するメッセージであったため大きな話題にもなりました。
そのような時期に発表された"Sometime In New York City"という二枚組アルバムには当時彼が関心を持っていたアイルランド紛争などを扱った社会的な歌や、アメリカの市民権をなかなか取れなくて悔しい心情を込めたような歌がぎっしり詰まっています。 このアルバムに対する世間の評判はよくありませんでしたが、Yokoの曲や二人のデュエットもあるし、ラディカルな主張はなかなか捨てがたいと思います。 LENNONボックスセットに単独で作った2曲しか収録されていないのは残念です。
ショーンがもう5歳になり、子育てに専念する必要もなくなった1980年に久しぶりのアルバムDouble FantasyをJohn & Yokoの名義で発表し、"(Just Like) Starting Over"をシングルで発売しました。 アルバム、シングルとも大ヒットして、Johnのその後の音楽活動に期待がかかっていた時に彼は殺されてしまいました。 追悼盤としてシングルカットされた"Woman"は1974年にElton Johnとデュエットした"Whatever Gets You Through the Night"<真夜中を突っ走れ>以来の全米チャート一位に輝きました。
John を射殺した男は自称 John Lennon ファンの Mark Chapman という若い青年でした。 彼はニューヨークの John の自宅、ダコタハウスの前で待ち伏せし、昼間 John & Yoko が出かけるときに彼らに声をかけてサインをもらいました。 夕方彼らが帰ってきたときにピストルで Johnを撃ったのです。
彼は自分を John Lennon だと思い込み、もう一人別の John がいることが許せなかったので殺したと言われています。 精神異常者として一般には知られています。 しかし、Mark がCIA にマインド・コントロールされて無意識の内にこの行為に及んだという意見もあります。 Johnはアメリカに来て、左翼的な活動家と行動を共にし、彼らの集会で演奏したり、彼らを支援する歌をレコーディングしたりして、当時の米国のニクソン政権にとっては都合が悪かったのです。 そのために John はアメリカ合衆国の市民権を得るためのアメリカ政府との闘いに多くの時間を割かなければいけなくなります。 彼がその戦いに勝ったころ、ちょうど Yoko との間に息子の Sean が生まれ、彼は第一線から退いてしまったのです。 その彼が5年の主夫生活にピリオドを打って第一線に舞い戻ってきたところで殺されてしまったわけです。 この問題は「誰がジョン・レノンを殺したか?」という本が発売され、大きな議論を呼び起こしました。
1984年には John & Yokoの新譜が発売されました。"Milk And Honey"というタイトルですが、"Double Fantasy"のレコーディングの時に次のアルバムの分まで吹き込んでいたのが発表されたのです。 アレンジが不完全な曲が多いのは仕方ありませんが、名曲が収録されています。 その中でも代表的なのは "Grow Old With Me"があり、これはホームレコーディングと思われる、音が悪い作品でしたが、後に George Martin によりオーケストラアレンジを施されて蘇り、未発表音源を集めたアルバム"WONSAPONATIME"で発表されました。
John Lennon & Me
僕がBeatlesに興味を持ち始めたのは高校一年生の頃、当時ラジオの深夜放送を聞いていると、John Lennonが凶弾に撃たれて亡くなったというニュースが聞こえてきました。 まだ John がどんな人かも、ビートルズの歌を聞いてもどれが彼の声かも分からなかったのに、とても悲しかったのを覚えています。 そのFM放送局では朝まで John の曲をかけ続けたと記憶しています。
その後、Beatlesファンである僕のいとことJohnやBeatlesの歌をたくさん聴きました。 特に John の政治的なメッセージソングは僕に大きな影響を与えました。