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George Harrison  ジョージ・ハリスン

ジョージ・ハリスン George Harrison
1943年 2月 25日イギリス Liverpool 生まれ。2001年11月29日没。
2002年12月1日更新
Beatles 時代のGeorge
George Harrison  ジョージ・ハリスン ビートルズ時代 Beatle AgeGeorgePaul McCartneyと親しくなりJohn Lennonに憧れて彼らのバンドQuarrymenに入ったといわれます。
Beatles時代はJohn LennonPaul McCartneyという二人の天才ミュージシャンを脇で支え、彼らの多大な影響下で彼自身の音楽的才能を磨いてきたといえます。個性豊かなメンバーの中ではSilent Beatleというニックネームが付いたほど目立たない存在でした。

BeatlesのアルバムではGeorgeのリードボーカル曲が必ず1、2曲収録されましたが、中期までは他のミュージシャンのカバー(もともとJohnのレパートリーの曲)か、Lennon-McCartneyの曲で他の歌手にあげたような曲などを主に歌いました。オリジナル作品も2枚目 With the Beatles"Don't Bother Me", そして5枚目Help!"I Need You""You Like Me Too Much"を発表しています。

六枚目Rubber Soulの頃にはインドの楽器シタールを導入し、彼自身の曲、"If I Needed Someone""Think for Yourself"を発表し、七枚目Revolverでは"Taxman"が彼の曲では初めてアルバムの一曲目を飾っただけではなく、"Love You Too", "I Want to Tell You"と計3曲も自作曲を発表するなど才能開花の時を迎えます。

が、その後2枚組のホワイトアルバムで4曲しか枠をもらえず、Georgeは不満であったといいます。この前の歴史的アルバム、Sergeant Pepper's Lonely Hearts Club Bandでもバリバリのインド音楽風な曲の "Within You Without You"の一曲しか収録されていません。

この頃から彼がいち早く独自の活動を行なうようになりました。Apple Recordからインド音楽の性格が強い映画のサウンドトラックと、シンセサイザーをメインにした電子音楽の世界というアルバムをリリースしたり、Apple所属のPeter & GordonJames Taylorを発掘し育てたりしました。

Beatles最後のアルバム、Abbey Roadでは"Something""Here Comes The Sun"という名曲を生み出し、前者はBeatlesの彼の曲としてJohn"Come Together"を押さえて初のシングルA面となりました。

Beatles解散後のGeorge

Beatles解散後逸早くソロアルバムをリリースします。タイトルがAll Things Must Pass(全てのものは過ぎ去る)というタイトルの3枚組です。Beatles時代に作り貯めておいて日の目を見なかった曲を吐き出すように発表したのだと思います。シングルカットされた"My Sweet Lord"はアメリカのビルボード誌で見事チャート一位を飾り、ソロ・アーチストとしての輝かしい第一歩を歩み出したのでした。

George Harrison  ジョージ・ハリスン Bangla Desh バングラデッシュ コンサート彼の70年代のキャリアで特筆すべきことは1972年にバングラデッシュの飢餓救済のために大掛かりなチャリティー・コンサートを開いたことでしょう。ここにはBob DylanLeon Russel, Eric Clapton, Billy Preston, そして元同僚のRingo Starrという豪華な顔ぶれが揃いました。シングル"Bangladesh"、ライブアルバム、ビデオと発売され、金銭的なトラブルがありましたが、大成功に導きました。これは80年代中盤の大スター競演のライブエイドの先駆けとして評価できるでしょう。

70年代中盤からはあまりヒットに恵まれず、"My Sweet Lord"の盗作疑惑裁判で敗れたり、妻であったPattyを親友のEric Claptonに取られるなど散々な時期になり後半は音楽界から半分引退したような状態でしたが、John Lennonの死をきっかけに一時期活動が活発になりました。

Johnへの追悼歌、"All Those Years Ago"で自分が常にJohnを慕っていたと語る歌はビルボード2位にまで上るヒットになりました。録音にはPaul McCartneyRingo Starrが関わったということでも話題になりました。

この後に発表されたアルバムでは"Save the World"という、環境破壊と戦争をを批判する曲を発表し、この曲は環境団体のGreen Peaceが企画したアルバム第一弾に収録されました。(オリジナルとは別バージョン)

George Harrison  ジョージ・ハリスン クラウド ナイン Cloud Nineしばらくの沈黙の後1987年に"Cloud Nine"というアルバムで復活ののろしを上げました。シングルカットされた"I Got My Mind Set On You"は、カバーソングでしたが、久々にビルボードチャート一位を飾りました。Eric Claptonを引き連れワールド・ツアーも敢行し、日本でも公演しました。映画のサウンドトラックに曲を提供したり、Best of Dark Horseという彼のベスト版に新曲を加えて発表するなど精力的に活動しました。

そのあと、Roy Orbison, Bob Dylan, Jeff Lynne, Tom PettyTraveling Wilburysとして2枚のアルバムを残しましたが、一枚はグラミー最優秀アルバム賞を受賞しました。

1996年ごろから癌に冒され闘病生活を送りながらも、1990年末には自宅に侵入した男に刺され重傷を負いながらも、ニュー・アルバムをレコーディングしていました。

そして2001年10月には友人ジュールズ・ホランドに息子と共作した新曲"Horse to the Water"を吹き込み提供しました。 しかし、翌月に彼は逝ってしまいました。

偶然に遺作となった、息子との共作曲、"Horse To The Water"は、「馬を水辺まで連れて行くことは出来ても水を飲ませることは出来ない」という英語のことわざを主題にした、なかなか辛口の素晴らしい曲です。

そして、彼が亡くなる直前までレコーディングをしていた新しいアルバムがとうとう発表されたのです。

George Harrison  ジョージ・ハリスン  Brainwashed ブレインウォッシュドやっとでました、遺作アルバムが! そのタイトルも"Brainwashed"(洗脳)。 北朝鮮の洗脳教育が取りざたされている今の日本にぴったりのタイトルではありませんか。 タイトル曲の歌詞をみると、北朝鮮のような特殊なものでなくても実は日常の普通の生活の中で様々に洗脳されているんだというメッセージを読み取ることができます。 まるで亡くなる前に今の状況を予言していたようなGeorgeの新作、Jeff Lynnと息子Dannyなどの努力によってやっと完成したそうです。

元気な彼の歌声が逆に悲しさを誘う名盤です。


ジョージの公式ホームページ

George Harrison & Me

根っからのBeatlesファンである僕にとってGeorgeは愛すべき存在でした。僕自身幼少の頃から目立たず、存在感があまりなかったこともあり、Georgeが頑張っている姿は、リアルタイムで経験したことはあまりないけれど、とても励みになりました。

彼のソロの曲に興味を持ったのも上述のJohn Lennonの追悼歌、"All Those Years Ago"からでした。この歌は当時文化放送の深夜番組、「百万人の英語」(当時の僕には貴重な歌詞付きの洋楽情報源でした)の土曜日の小林克也さんの番組で録音したのを何度も聞いて歌う練習をしたものでした。

あとは"Cloud Nine" の頃にそのアルバムをCDレンタルして何度も聞いたぐらいです。

しかし、もう彼がこの世を去ってしまったということはとても残念です。"Horse To The Water"は僕にとっての久々のヒット曲です。

George の詳しい生涯はビートルズ公式ホームページのGeorge 追悼ページでどうぞ。



My Favorite Songs

Brainwashed
Horse to the Water
All Those Years Ago
Cloud Nine
I Got My Mind Set On You
Bangladesh
What Is Life

所有CD
アルバム
Brainwashed
Best of Dark Horse 1976-1989

Jools Holland's Big Band Rhythm & Blues Orchestra
(Horse to the Water 収録)

シングル
Nobody's Child by Traveling Wilburys
ビートルズ the BeatlesJohn Lennon/ ジョン・レノンポール・マッカートニー Paul McCartney

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