虫めがねは拡大鏡とも言いますが、ここでは子供を大きく見せることをたとえています。偉大な人、政治家、有名人などの子供は親の偉大さのため本人の実力以上に素晴らしい人と思われ、高い評価を受けやすいということです。
親が素晴らしいから子も同じぐらい素晴らしいであろうということから、偉大な人の子供は生まれたときから虫めがねならぬ「色めがね」を通して見られるものです。もしその子が両親と同じく偉大になれば当たり前で、そうならなければ、特に悪いことをしなくても「できの悪い子供」と見られる運命にあります。
逆に、ただ親が偉大なために、なんでもないその子供がちやほやされることもあります。
確かに偉大な親の元で生まれ育つということは、その偉大さを直接吸収し、親以上の偉人になれる可能性は高いでしょう。しかし、親子というもの、必ず良い関係が築けるものというわけではありません。社会的に地位が高い人ほど家庭内教育がないがしろになることもよくあります。親とは距離が近すぎる分だけ、他人には分からない親の悪い面ばかりが目立ってしまうこともあります。子供が大人になると自分の親の偉大さについて理解できるようになりますが、それまではなかなか分からないものです。
ということで、私たちは親のイメージで子供を見ることは極力避け、本人中心的な評価をするように心がけるのが、お互いのために大切だと思います。
日本のことわざでは
親の光は七光り
Parental light is shiny rainbow colors.
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