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キム・ハノ詩集 17 在日の詩
「サクラ」

ほろほろと落つる花びら路おほう
次の日風にバラバラ落つる
花ぐもりして小雨降り
上野の森のサクラ花
落つる、落つるな、うす紅色よ
サクラは日本の心なれ
私はサクラの花が好き

日本で生れ日本で育ち
サクラの花を毎年見る
パッと咲いてパッと散る
それはそれなり江戸っ子ザクラ

サクラ、サクラ弥生の空に…
春は隅田のサクラ花
屋形船の歌ひびく

あゝ、それなのに、哀しけり
いつしか侵略利用され
涙流して落ちて行く
サクラが他国襲うのか?
サクラはアジアがいみ嫌う
軍国主義の手先だと
大和(やまと)の人よ、サクラの花よ
広島ドームの花となれ
サクラは平和のしるしなり
そのサクラこそわがサクラ
咲いた、咲いた、サクラが咲いた
平和ザクラが一杯咲いた!

2004.4.7
50年以上ぶりの小学校の同窓会に向けて創作した詩。(同窓会は2005年3月10日)

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