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キム・ハノ詩集 12 在日の詩
「世界のおもちゃ」
語彙解説
誘われて世界のおもちゃ見に行った
89の国々からおもちゃの行列やって来た
地球の裏から表から
わざわざ遠くご苦労さん
色とりどりの民族衣装
朝鮮・日本・フランス・ロシア、
中国・メキシコ・アフリカ人形
木製・布製・紙製の
可愛いオベベと可愛いオメメ
黒い人形・褐色人形・黄色い人形・白人形
お面があって楽器があって
ぴいひゃら笛吹きゃ
でんでん太鼓
おかめ、ひょっとこ、ろばやいぬ
ねこやねずみも踊りそう、
ちょこっと並んでわらってる

中でもケン玉目を引いた
日本だけと思うたに
イギリス、ボリビア、メキシコ、インド、
コロムビア、チリ、フランスから
ウルグアイ、グァテマラ、アルゼンチン
英語でカップ・アンド・ボールという (Cup and Ball)
それぞれ似ていてそうでもない
やり方大体同じでも
細長い軸、太い軸
大きい玉や小さい玉
やってみないとわからない
さわりたいのを我慢した
「こま」もそれぞれお国柄
民族カラーがグルグル回る
アフリカ・チェスもボリビア・チェスも
自分たちの型(かたち)する

世界のおもちゃがにぎやかに
大きな一つの輪となって
平和を歌う、楽しく踊る
夢の世界は花盛り
親子はしゃぐピーポッポ
おもちゃの機関車乗っていた
今は21世紀、
スピード時代、情報時代
遥かな国でもすぐ隣り
明日に向かって虹かける
お子様たちの幸せに
おもちゃも一役買ってるよ

2001年1月16日作

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カップアンドボール けんだま。(Cup and ball)