キム・ハノ詩集 6 | |
「つる」 | |
つるはつるるう、つるるうと鳴く 朝鮮ではつるみと呼び 日本ではつると呼ぶ つるは江戸時代高麗人参をくわえて渡来したという 千年長寿吉祥のしるし 夢につるを見ると思うことかない つるのダンスを見たならば 夫婦仲が良くなるという つるは暖かい羽一枚また一枚 むしりながら機(はた)を織る つるの中でも丹頂づる 松にとまると絵に変わる 赤い頂、白い雪 夫婦一羽死んだとき あとの一羽は決して側を離れない 一生一羽で暮らすという 朝鮮人はつるみが好き 日本人もつるが好き 朝鮮・日本往来する つるは朝・日親善の 幸せの使者、キューピッド 力強く弦を引き きっとまん中キューッと射て! ※丹頂ヅルは普通地上生活をし、松の木にとまらない。 おそらくコウノトリであろうが、絵では丹頂ヅルとなっ ていることが多い。 縁起かつぎであろう。 I 生活 より 注 つるを朝鮮で「つるみ」と呼ぶとありますが、実際には 「とぅるみ」(turumi)です。 |
語彙解説 |