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キム・ハノ詩集 5 在日の詩
「春」
春は来ぬ
対のつばめは軒先に
巣を営みてさえずりぬ
仲良くチルチルキルキルと
やがて子ツバメ争いて
餌乞う頃は夏近し

祖国の春はいつの日ぞ
今年の春は短くも
次の春こそ永遠(とわ)の春
平和な春とならざらん

彼の障壁を取り去らば
クムスカンサン(錦繍江山)なお映えん
なせよ一つのわが祖国
つばめと共にさえずらん
暖かき巣を営みて
祖国と共にさえずらん

I生活


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語彙解説