キム・ハノ詩集 1 | |
「米」 | |
世界人口の半分以上は米を食う 紀元前三千年 米は栽培されたという インドからヨーロッパへかけて 米は長粒粘りが強い 朝鮮の米は短粒粘りが強い われわれの主食は米である 毎日飽きない決して飽きない 一日三回米を食う 三百六十五日食えば 千九十五回食う 十年食うと一万九百五十回 五十年は五万四千七百五十回 今は寿命八十年 蝶鮫のはらごキャビア 世界一値の張る味だ 朝もキャビア 昼もキャビア 夜もキャビア 次の日もまた次の日も キャビア、キャビア、またキャビア まだキャビア食えるだろうか? 米を毎日食う 毎日食う飯のうまさ 死ぬまで食べて 最後の飯を食べて死ぬ ああ米よ ああ飯よ |