Billy Joel Greatest Hits ビリー・ジョエル ビリー・ザ・ベスト 1&2New York を代表するスーパースターと言えば…

Billy Joel  ビリー・ジョエル
Billy Joel "All My Life" CD Jacket2007年2月、13年ぶりの新曲"ALL MY LIFE"のシングル発売!


2004/10/20 作成 2008/4/12 UPDATED
本名:William Martin Joel
1949年5月9日New York州Bronx生まれ

今ではご隠居状態に近い70〜90年代の世界的スーパースター Billy Joel は決して最初からスーパースターだったのではない。彼の人生もアメリカンドリーム成功例のひとつと言えるかも知れない。

4歳の頃にピアノを習い始め、数年後にはElvis Presley Little Richard などのロックンロールに夢中になる。

14歳になってバンド the Echoes を結成。その後 the Emerald Rose, the Lost Soulと名前を変えながらもオールナイトバーで演奏を続けた。

60年代後半には the Hassles というバンドのメンバーになりレコード・デビューするも二枚のアルバムを残して解散。その後もバンドを結成するもヒットに恵まれなかったためロック評論家として生計を立てる。

1971年に作曲とピアニストの腕前を見込まれソロ・デビューのチャンスを得、72年に
"Cold Spring Harber"というアルバムでソロ・デビューを果たす。 このアルバムは一部の専門家たちの間では高い評価を得たが成功には程遠く、拠点をロサンゼルスに移し、バーのピアノ引き語り奏者として働いた。

1973年に、以前から彼に目を付けていた CBS レコードが彼を見つけて契約した。CBS からのデビュー・アルバム
"Piano Man" を発表。ピアノ弾き語りの経験を元に作ったタイトル曲はビルボードチャートで25位まで上がるヒットとなった。

その後の二枚のアルバム("Streetlife Serenade" と "Turnstyle<ニューヨーク物語>")はヒットには結びつかず、拠点をニューヨークに戻す。

この次のアルバムが大ヒット、このあとはほとんどのアルバム・シングルがヒットチャートを賑わすようになりスーパースターの地位を得た。


<Billy のアルバム紹介>

"The Stranger"
Billy Joel  ビリー・ジョエル  The Stranger  ストレンジャービルボードのアルバムチャートで2位という大ヒットを達成し、ここから4曲が大ヒット。"Just the Way You Are <素顔のままで>", "Movin' Out (Anthony's Song)", "She's Always A Woman" (あの有名なタイトルソング"The Stranger" は米国・欧州では"Moving Out"のB面)これで Billy は押しも押されぬスーパースターに。 同時に以前のアルバムの新たに注目されることになる。

このアルバムからのヒット曲 "The Stranger" を高校時代に気に入り、中古レコード屋さんでシングルを購入。テープに録って何度も聞いた。B面だった "Movin' Out" もノリが良くて好きになったが、歌詞の中のセリフで "Sonny" というニックネームが使われていて、後に僕がアメリカでニックネームを Sonny と決める際の根拠となった。今思えばこれが Anthony のニックネームとして使われていたのか、son (息子)を愛称化した「あんちゃん」という意味で使われていたのか、分からない。


"52nd Street< ニューヨーク52番街>"
(1978)
Billy Joel  ビリー・ジョエル ニューヨーク52番街 The 52nd Street"My Life" "Honesty" "Big Shot" がヒット。初のアルバムランキング1位を獲得!

〜これは19歳の時に後輩の家に遊びに行った際に聞いて、気に入った曲のみテープに録音して聞いた。"My Life" はメロディがとても気に入った大好きな歌。"Honesty" は、以前から英語の歌の名曲として歌詞が知りたかった歌で、英語教師をしている間に何度か生徒に教えた。この歌の歌詞は、正直さが通じなくなってしまった現代社会の虚しさを歌っているようだ。




"Glass Houses"
(1980)
Glass Houses ガラスのニューヨーク Billy Joel  ビリー・ジョエル"It's Still Rock'n Roll to Me <ロックンロールが最高さ>" が彼にとって初のビルボードチャート1位を獲得。ロックンローラー・BILLY JOELを前面に出したアルバム。 他にも "You May Be Right <ガラスのニューヨーク>" "Don't Ask Me Why"がヒット。

〜これも"52nd Street" を聞いたのと同じ経緯で、バリバリのロックンロールに魅せられてしまった。




"Songs in th Attic"
(1981)
Billy Joel  ビリー・ジョエル  Songs In The Attic初期のアルバム収録曲を蘇らせたライブアルバム。"Say Goodbye to Hollywood <さよならハリウッド>" が(特に日本では大)ヒット。初期の曲も素晴らしい曲だったということを世界に知らしめた。

〜高校一年生のとき、ここからはリアルタイムで Billy の歌を体験しはじめる。シングル"Say Goodbye to Hollywood" は新譜で購入。FM東京のある番組の年間ベストテンでナンバーワンになったが、その番組を録音して何度も聞いていた。歌詞の "Life is a series of helloes and goodbyes"(人生は「初めまして」と「さよなら」の連なりだ」)という歌詞が表現的にとても新鮮で感動的だった。(HELLO と GOODBYE が名詞で複数形にもなるんだ!)


"Nylon Curtain"(1982)
Billy Joel  ビリー・ジョエル  The Nylon Curtain社会問題をテーマにしたアルバム。悩めるアメリカの姿を映し出した傑作。人間が生きていくうえで様々なプレッシャーを克服することが大事だと歌う "Pressure" が大ヒット。鉄鋼労働者の町を歌った "Allentown" やベトナム戦争に参加した兵士の心情を歌った "Good Night Sigon" も大きく話題になりヒットした。

〜これは高校時代に聞いていた文化放送の深夜の英語教育番組「百万人の英語」土曜日の小林克也が講師を勤めるポップスで英語を教える番組で "Pressure" が取り上げられたのを聞いたのが初めて。歌詞の内容が妙に哲学的で、Sesame Street が出てきたり、とても興味深かった。その他の曲は大学に入って寄宿舎で同室だった友人が "Greatest Hits Vol 1&2"を買ってきて、"Allentown" のメロディと雰囲気が気に入ったくらい。


"An Innocent Man" (1983)
Billy Joel  ビリー・ジョエル  An Innocent ManBilly が影響を受けた50〜60年代サウンドを蘇らせた、ヒット曲満載のアルバム。A, B面を合わせると、一曲を除き全曲がシングルで発表された。その中でA面曲のみ取り上げても、"Uptown Girl[3]" "Tell Her About It <あの娘にアタック>[1]" "This Night <今宵はフォレバー>[?]" "An Innocent Man[10]" "The Longest Time[14]" "Leave A Tender Moment Alone <夜空のモーメント>[?]" "Keeping the Faith[18]" と7曲にもなる。([ ]内はアメリカでの最高位、[?]は日本のみのシングルカットの可能性あり)B 面の曲はネタ切れになり、
"Nylon Curtain"から2曲取り上げられた。

〜この時期は高校卒業後で大学にも行く前、少ない給料で仕事をしていた時代。休日には立川のレコード屋さんへ行って Billy の新曲が出るたびに買っていた。丁度 "This Night" が最新シングルだったときで、ベートーベンの音楽を使っているということが気になりそのシングルを購入。その後発売されたシングルは全部買ってしまった。そのためこのアルバムを買う必要はなくなった。後に英語教師になったときに同僚の教師が "The Longest Time" (Billy が一人で何役もこなしたアカペラコーラスの歌)を気に入っていて生徒に教えていたのが印象的。教師を辞めて、このアルバムが1800円くらいで買えるようになったところでCDアルバムを購入した。


"Greatest Hits Vol1 & Vol 2<ビリー・ザ・ベスト>" (1985)
Billy Joel  ビリー・ジョエル  Greatest Hits Volume 1 & Volume 2この間、"USA for Africa""We Are the World" に参加。その後に発表されたベストアルバム。彼のヒット曲がほとんど収録された集大成アルバム。新曲が二曲収録されたがその "You're Only Human"と"The Night is Still Young" がカップリングでシングルカットされた。当然こちらもヒットした。

〜僕の大学時代、前述のように大学の寄宿舎の友人が買ってきたのを少し聞いた。このアルバムのみに収録された新曲2曲は幸運にもFM放送で流してくれたのを録音して何度も聞いた。購入したのは随分と後のことで、輸入版を買った。輸入盤は "HONESTY"を収録していないのでご注意!



"The Bridge" (1986)
Billy Joel  ビリー・ジョエル  The BridgeChristy との再婚、娘 Alexa Ray の誕生を経て制作された久しぶりのオリジナルアルバムは豊富なゲストを向かえた力作。中でも彼が尊敬していた故 Ray Charles とのデュエットを "Baby Grand" で実現させた。他には Cyndi LauperSteve Winwoodがゲスト参加。このアルバムでは、"Modern Woman" が、映画 RUTHLESS PEOPLEのサントラとしてアルバム発表に先駆けてヒットした他、"A Matter of Trust" "Baby Grand" "This is the Time" がシングルカットされた。

〜大学時代にFMで特集したのを録音して聞いた。この時期に ビリー・ジョエル詩集が出版され、少ない小遣いをはたいて1800円くらいしたその本を購入した。このときに彼の全曲の詩を読み、歌ったりしてひとりでいるときに楽しんだものだ。卒業前に失くしてしまったのが残念だ。アルバムは大学卒業後、中古レコードで買ってカセットテープに録音して楽しんだ。

"KOHUEPT (Live in Leningrad)<CONCERTO>" (Kohuept) (1987)
Billy Joel  ビリー・ジョエル  CONCERTO  Live In Leningrad1987年に行なわれたソ連でのライブを収めたアルバム。ゴルバチョフ大統領の元で推進されたペレストロイカに伴い、自由主義圏の音楽を開放し始めた頃の親善大使的な役割でソ連でコンサートを実施。the Beatles"Back in the USSR" をカバーし、この曲がシングルカットされた。TV出演時に演奏した Bob Dylan"The Times-They Are A-Changing"も収録。ベトナム戦争の体験を歌った "Good Night Saigon"のときの Billy のコメントと観客の反応が印象的だ。

〜発売当時は大学生だったので話には聞いていた程度だったが、英語教師になって十条駅前のレンタルCD屋さんで借りて録音。
Billy 版の "Back in the USSR""The Times-They Are A-Changing" に感動。それまで聞いたこと無かった彼の過去の曲も僕にとってはとても新鮮で魅力的だった。純粋なピアノ弾き語りで歌われる "Honesty" も良い味を出していた。

"Storm Front"(1989)
Billy Joel  ビリー・ジョエル  Storm Frontこのアルバムで画期的なのは彼の40年の人生で起こった歴史的な出来事を年代別にまとめて羅列した歌、"We Didn't Start the Fire <ハートにファイア>" が先行シングルで発売され久々のビルボードチャートでナンバーワンを獲得したこと。他にもソ連訪問時の体験を元にした "Leningrad", 英語の有名な諺をテーマにした "When In Rome" など面白い曲が入っている。"I Go To Extreme <恋はエクストリーム>" "The Downeaster 'Alexa'"もヒット。

〜これが出たのは教師1年目のとき。だが、このアルバムを知ったのは翌年に授業に入った高校3年生のクラスで、ある生徒が「Billy Joel がイ・スンマンとか板門店が出てくる歌を歌ってるから教えてよ、今流行ってるんだから」と言ってきたから。急いで当時通っていた数箇所のレンタルCD屋さんを回って探したら、"We Didn't Start the Fire" のシングルを見つけたので借りてみた。そしたらこれが大変面白い。気に入ったのでアルバムも借りて録音して聞いた。しかし授業で教えるのは適当ではないと思い、取り上げなかった。



"River of Dreams" (1993)
River of Dreams  Billy Joel  ビリー・ジョエル混沌とした世の中に対する失望と警告が表れながらも、常に夢を持つことを訴えるアルバム。"The River of Dreams" "All About Soul <君が教えてくれるすべてのこと>" "Lullabye (Goodnight, My Angel)<眠りつく君へ>"がヒット。

〜このアルバムはシングルをレンタルしたくらい。4年間のギャップがあったので、「ああ、久しぶりにアルバムを出したんだ」というくらいの関心しかなかった。このページを書きながら今、このアルバムに興味を感じてきた。




"Greatest Hits Vol. III<ビリー・ザ・ベスト3>"
(1997)
Billy Joel  ビリー・ジョエル  The Greatest Hits Volume 3"Greatest Hits Vol1 & Vol 2<ビリー・ザ・ベスト>" の続編で、1986〜1997年の11年間のヒット曲と、カバー曲の新曲を3曲収録、シングルでも発表。その中でも Bob Dylan の新曲 "To Make You Feel My Love <心のままに>"を歌ったことが話題となった。

〜このとき僕は脱英語教師をして、ある会社に勤め始めた頃。時々自動車を運転して配達することもあったが、あるときカーラジオから流れてきたBillyの新曲に心打たれた。そのときは片思いの最中だったので、愛を歌ったこの歌詞が心に染みたものだ。


"2000 Years - The Millennium Concert<ビリー・ザ・ライヴ〜ミレニアムコンサート>"
 (2000)
Billy Joel  ビリー・ジョエルこのアルバムは、Billyが1999年の大晦日にニューヨークで行なった年越しライブの模様を収めたもの。2枚組の豪華版。この歳はBillyが50歳になったとき。 まだまだパワーは衰えていない!オープニングがベートーベンの第九なのが意外だ。(年越しは「第九」は日本独特の習慣かと思っていまして…)

〜1999年の大晦日は忘れもしません。アメリカ留学から帰国した後に就職した会社の仕事でロサンゼルス郊外のアパートに住んでいるときでした。大晦日特集番組ばかりの中で、Billyのコンサートをテレビでところどころ生で放送されました。但し、そのときロサンゼルスでは犯罪が起こり、警察が捜査している模様もニュースで流れていた。

このあと Billy が大観衆の前に登場するのは2001年10月20日。 アメリカ合衆国で同時多発テロ被害者のために開いたコンサート。Paul McCartney の呼びかけで、12 Garden's LiveJohn MellencampBon Jovi も参加したこのステージで演奏した"Miami 2017""New York State of Mind"は初期のアルバム
"Turnstyle<ニューヨーク物語>"に収録されているこの場に打ってつけの曲で、大いに盛り上がった。そう、彼こそはNew Yorkを象徴する歌手なのだ。この様子はライブアルバムコンサート・フォー・ニューヨーク・シティで聴ける。

12ガーデンズ・ライヴ (2006)
2006年はじめに行われたライブの模様を収めたCD。




ALL MY LIFE (2007)
2007年2月発売の13年ぶりの新曲シングル。




My Favorite Songs

Honesty
Moving Out
For the Longest Time
We Didn't Start the Fire
Running on Ice
The Stranger
Pressure


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