イギリスの良心・政治活動家ミュージシャン
彼は80年代初頭、イギリスでパンクロックが流行り、Clashが大ブレークしていたころ、エレキギター一本もって、アンプを背負い、一人でパンクしていた、通称「ひとりクラッシュ」。
イギリス政府の政策などに反対する、政治的な歌を、初期のBob Dylanのように引き語りでロックしていたのです。最初に聞いたときはとても異様なサウンドに聞こえました。
彼を知ったのは、「音楽は世界を変える(When the Music is Over)」という本でした。(Robin Denselow:著、花房浩一:訳、ソニーマガジンズ:発行。訳者の花房さんと親しい間柄だったようです。 詳細は花房浩一さんのホームページをご覧ください)
彼は今でもイギリスでは有名で、ラジオなどで意見を発信し、多くのファンの心をつかんでいると聞きます。
彼のオフィシャルホームページのFORUMには毎日数多くの政治的な討論が戦われています。一度メーリングリストに登録したら、毎日のように50通ぐらいのメールが来るようになって、とても読んでられないので、解除しました。
あの、フランス革命の時に作られ、一時期ソビエト連邦(現ロシアとその周辺国)の国家にもなった"INTERNATIONALE"を、Pete Seegerによる新たな歌詞で吹き込んでもいたのです。
90年代後半にはSocialism of the Heartという言葉を"UPFIELD"という曲で使用し、上記のFORUMではそれが既存(過去)の社会主義とどう違うのかという論議が闘われていたのが印象に残っています。
その後にはWoody Guthrieの遺作である詩に曲をつけてWILCOというバンドと共同でアルバムを発表しています。 "Mermaid Avenue"のタイトルでVol 1, Vol 2が発表されています。Vol 1はグラミー賞を受賞したそうです。
Woody Guthrieの遺族の方々から直接依頼を受けたそうですが、なぜ彼らはイギリスのミュージシャンに依頼したのか、素朴な疑問があります。それもアメリカの有名ではないバンドとのセッションとなっています。
2001年に発売されたPete SeegerのトリビュートアルバムVol 2<歌があれば/Songs of Pete Seeger> に"If I Had A Hammer"を提供しました。 Vol 1(1998年)にも"My Father's Mansions"を提供しています。
2003年3月には久々の単独名義でのオリジナル・アルバム "England, Half English" を発表。 このアルバムでも政治活動家ぶりを発揮。 "Take Down The Union Jack"<ユニオンジャックを降ろせ>は話題になり、英国内でチャートインしたようです。それに感謝の気持ちを込めて彼のホームページでダウンロードできるようになってます。
2003年にはイラク戦争に反対する曲を集めた二枚組みコンピレーションアルバム、"Peace Not War" (購入) に "The Price of Oil" を提供しています。これも彼のホームページでダウンロードできるようになってます。
2004年に入って彼の二枚組ベストアルバム、"Must I Paint You a Picture - The Essential Billy Bragg"をリリース。 初回プレス限定で3枚目のオマケCDが付いています。そして先行シングルがなんとウェブ上で発表され彼のホームページ自由にダウンロードできるようになっているのです!
CDをチェック!
所有CD
アルバム
Back to Basics〜デビューアルバム、二枚目、そしてEP一枚の曲を全て収録したコンピレーション。僕が始めて買って衝撃を受けたBilly のアルバム。ひとりクラッシュ絶好調!
Victim of Geography〜3枚目と4枚目のアルバムを一枚にしたコンピレーション。前半は1、2枚目と同様に鋭い社会批判曲が多いが、後半は愛や生活を歌った内省的な曲がほとんど占めている。サウンド的には前半はエレキ一本の弾き語りだが、それはここで終了し、後半はピアノやドラムスなどが入り、普通のバックバンド演奏になる。
The Internationale〜共産主義革命のテーマソングをPete Seeger による新たな歌詞で蘇らせたタイトル曲と反戦メッセージ色の濃いカバー曲を中心にした、社会派歌手として復活したミニアルバム。
Don't Try This at Home 〜5枚目のフルアルバム。R.E.Mなど多彩なゲストを招いた90年代最初の一枚。一枚のアルバムとしては収録曲数が16曲、国内盤はボーナストラックが2曲と、CD全盛時代に合わせたとても充実した内容。
William Bloke〜7枚目のアルバムで、”Socialism of the heart”(心の社会主義)という歌詞でファンたちを論争に巻き込んだ”Upfield”が収録された一枚。
Bloke on Bloke〜William Bloke のリミックス盤という性格と、当時のシングルのみで発表された曲を収めたアルバムという性格を併せ持つ。しかし、シングル曲はすべて次のReaching to the Converted に収録された。
Reaching to the Converted〜デビューから1999年までにシングルやコンピレーションのみで発表された曲を集めたコンピレーション。 これが出た99年夏、僕はアメリカはカリフォルニアのオレンジカウンティにいて、そこのCDショップで見つけて買って聞いた思い出の一枚。
Mermaid Avenue 〜 Woody Guthrieの遺作に曲を付けて蘇らせた名作。 Wilco と共演した。僕の99年の渡米時、彼の最新作だったので持っていった。カリフォルニアのアパートで聞いた ”California Stars"はWilcoのボーカルだったが、とても印象深かった。
Mermaid Avenue, Vol. 2〜上記の続編。カリフォルニアのCDショップで見つけたものの、予算の都合で買わなかったら、その後数年、日本では見つけられず、2002年くらいにやっと購入。
England, Half English 2002年3月15日購入! 〜ビリーの久々の最新単独オリジナルアルバム。イギリス政府などへの反骨精神が相変わらず強く表れている。"Take Down the Union Jack"収録。
「音楽は世界を変える」.
My Favorite Songs
The Internationale
Upfield
The Marching Song Of The Covert Battalions
The Busy Girls Buy Beauty
2003年3月に発売されたEngland Half English |
Like Soldiers Do
It Says Here
Which Side Are You On
North Sea Bubble
Accident Waiting To happen
You Woke Up My Neighborhood
California Stars
My Flying Saucer